末路

結果こうなった。チラシの裏の読書感想文。

朝、早く布団からでるのだ。自分の時間を過ごすために。

今回読んだ本:自分の時間/アーノルド・ベネット

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
日常の仕事でそんなに疲れるなら、それはあなたの生活バランスが悪いのであって是正すべき人間の勢力は、すべて仕事に吸い取られてしまってはならないのである。

(どうすべきか)あなたのエンジンを日常の仕事に使う前に(後ではない)、まずそれを何かに使うのだ。(朝早く起きる)

早起きが睡眠不足を招くとは思えない。睡眠というのはある程度は習慣の問題であり、怠惰な生き方の方にこそ問題があるからだ。

2時間、あるいは1時間でもいいから早起きしてみてほしい。仕事以外の何かをやるという点に関しては、朝の1時間は夜の2時間に匹敵する。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

早起きは苦手だ。いつだって、朝はいつまでも寝ていたい。昨晩あんなに冷たかった布団が、朝には二度と離れたくないくらい愛おしい。そんな中途半端に付き合いが長いカップルが如く、ダラダラと関係を続けてしまう。気づいた頃には、お互いいい年齢になっていて、別れる事も、決断する事もできぬまま、時間だけが過ぎていく。朝はカップルに似ている。

 

居心地の良さは罪だ。自分が今どこにいるかを見失わせる。

 

私には彼女がいた。彼女とは別れと出会いを繰り返しながら、6年目に別れた。趣味も、笑うポイントもあっていた(と思っている)。6つ年上の彼女は、私を年下の後輩のように扱いながら、彼氏として好意を抱いていてくれた。喧嘩はしたが、今思うと、全てが私のわがままだった。それに彼女は大人の女性として許してくれた。本気で怒る事はあまりなかった。若く、経験の少ない私は、その優しさは当たり前のものだと勘違いした。酷いことをしてきたと思う。何をするにも彼女任せ。彼氏として何かしてあげられていたのだろうか。

 

6年目の春先だったと思う。結婚の話をしたが、返事はつれない感じだった。ショックだった。それまでに何度か話はしていたのだが、その都度はぐらかされていた。その時、ふと思った。

 

「この関係はいつまで続くんだろう」。

 

違う。自分はいつまで続けようと思っているんだ。そう考えた時、これではダメだと思った。別れを告げるために会ったその日、彼女は結婚を決意して来た。しかし、もう自分の気持ちは決まっていた。この関係を続けていてはお互いがダメになる。と。その日、僕らは別れた。

 

うちに帰ってきて、まず二度と彼女と連絡がとれないよう、連絡先・住所の類は全て消去した。玄関先で泣きながら、でも、絶対に、例外なく、確実に、この関係を断つんだ。と決意したから。


あれから、
今でも早起きは苦手だ。でも、居心地の悪さを感じながらも、誰かに依存しすぎる事なく、自分の時間を、過ごそうとしている。強制される時間より、能動的に取り組む時間をどう確保するか。そう考えると、布団との関係は早めに断ったほうが良いのだ。