戦場カメラマンは1日にして成らず
今回読んだ本:戦場カメラマンの仕事術/渡部陽一
おっとりとした喋り方。戦場カメラマンなんてのは、テレビ向けのキャラクターであって、本当はちがうんでしょう。と思っていたし、仕事術といっても、テレビ出演で忙しい毎日をどう過ごすかというノウハウ本だと思って手に取ってみたら違ってた。この人はガチである。
戦争というルール無用の世界。『厳しい』という言葉ですら厳しさを表現できないであろう世界で、真実を伝えるジャーナリストという仕事をする事は、どんなに小さく見積もっても、私の仕事とは比較にならないだろうけど、過酷な状況下での「仕事に対する姿勢・考え方」を学ぶために読んでみた。そこにヒントがあった。
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そうやって信頼できるガイドさんと出会えたら、いつでもコネクトできるように取材が終わっても連絡を欠かさない。ガイドさんさえ押さえておけば、いい運転手さんや通訳の方も、チームに引っ張ってくることができます。
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どんな状況になっても対応できるような、先を見越したチームづくりを心掛けるようにしたのです。そういう状況変化が激しい環境で重要なのは1回の取材のためではなく、来年、再来年と長いビジョンを持ってチームを維持することが必要だということ。
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そのためには日頃からよいチームを作るために種をまき、芽吹くまでじっくり温めなければなりません。
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マメであることは力です。これは市井の方々だけではなくて、外交官であったり取材許可をくれる内務省の役人であったり、外務省のインビテーションレター(招聘理由書)をくれる人にも通用します。マメに連絡をとると、これまで決して許可証を出さなかった鉄壁もいつか瓦解するんですね。
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仕事は1度や2度現場に赴いて終わりではない。自分がジャーナリストであり、現場から真実を伝え続けるためには、それをサポートしてくれるチームや、その周りの人達、環境に気遣い、関係性を持続するための行動が必要。という事を言わんとしているとおもいました。
私の仕事に置き換えて考えた時、どう感じたか。例えば一つのプロジェクトでもそこには、いろんな関係性があります。自前のリソースだけではなりたちませんので、協力会社との関係性重要になってきます。我々に発注してくださる会社、その組織との関係性も重要ですし、組織再編があれば、昨日まで敵対する関係性だった人達が明日には支援しないといけない人達に変わります。この先、組織の流れ、自分の仕事の立場や組織づくりを考え、平素から、マメに連絡をとり関係性を保つことが、今の仕事にとって大事なことの一つであると感じました。
とりあえず、明日あの人に連絡してみよう。