末路

結果こうなった。チラシの裏の読書感想文。

迷ったら、飛び込め

今回読んだ本:どんなに弱くても人は自由に働ける/阪口ユウキ

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男が人生の方向に迷ったら
「僕は自分の方向性がわからないんです。」
「大好きな人もいました。夢もありました。でも……それを失った今、何を支えに生きていけばいいのかわからないんです。医者には『とりあえず今は休みなさい』と言われています。でも、十分に休んで元気になったあとで何をすればいいのか、何を目的に生きていけばいいのか、わからないんです」  情けない告白を、しかし伊波さんは笑うようなことはしなかった。川面に揺れる浮きだけを見つめながら、いつものような淡々とした口調で、しかし力強く、 逡巡 する間もなく即答した。
「仕事をすることさ」
「働かないのは駄目ですか」
「駄目だな。それじゃあ何も見つからない。どんなことでもいいから社会と繫がっておくことが大事なんさ。繫がりがなくなったら、本当に何も考えられなくなる。」
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阪口さんのように自殺未遂をはかることこそなかったものの、自分の方向性にはよく迷う。というか、自分の方向性がバシーッ!と決まってる人なんてほとんどいないんでねぇの?多かれ少なかれ何かのタイミングで何かを得ては何かを失いの繰り返しでねぇの?阪口さんと違って、自分は周りに助けられ、必要以上に我慢してなんとかかんとか仕事を続けられているけれども、それによって方向性が見えてきたかというよりは、、、、見えたり・見えなくなったりの繰り返し。

”どんなことでもいいから”社会との繋がりを保つということは、一つの価値観で自分を測らないということだと思う。
いろんな場面で、いろんなつながり方をする事で、いろんな価値観にさらされ、自分で考えて方向性を付けざるをえなくなる。

自分の方向性を考えるために、社会とつながるというのは目的と手段が逆転しているようにも思えるが、
実際、飛び込んでみるといろんな発見・経験があるもの。
「迷ったら、飛び込め」の精神でこれからも行こうと思います。