(顔で)にこにこ(心で)ぷん
今回読んだ本:ヤクザ式 相手を制す最強の「怒り方」/向井谷 匡史
親と上司は選べないと言いますが、親は、自分を構成している一要素であり、
同じ環境で寝食を共にする関係である以上、絶対的に客観的には見れない。
親の教育・指導に問題があろうが、それは家庭という社会の中でのある種
のルールであり、それが正しいかどうかはわからず、異常なまでの違和感
が思春期を支配するのです。
一方、上司。たまたま同じ会社で、たまたま先に出世して、たまたま所属が
一緒になっただけの関係。ほんでもって、自分もいい大人なので、ある程度
客観的に相手を観察できるわけでですが、ここで目の当たりにする現実、
これが酷い。ある意味、思春期の違和感なんて比じゃないくらいの絶望感。
私「先週申請した書類が未だに承認待ちになってます。早く承認してください。」
上司「ええ?承認依頼?気づかなかったなぁ。。なんでわからなかったんだろう。」
私「承認をお願いします。」
上司「先週のいつだよ!急ぎの時は、口頭で言えよ!」
私「承認依頼があった場合、システムからメールで通知来ませんか?」
上司「ええ?来てたかなぁ?たくさんあるから読めないよ。」
私「(依頼メールの意味ねぇ!メール見てないんだったら)急ぎじゃなくても、
口頭で依頼しますね。毎回。」
上司「毎回はいいよ。。。」
私「さようですか(じゃぁメールみろよ!!!!)」
「アンガーコントロールなんて、ていのいい“我慢大会”だろ。」と思っていましたが
本気で考えないとやばそうです。
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理不尽な怒りをかわすヤクザ式反撃法
・上司が問答無用で部下を怒鳴りつけるのは、部下の失敗によって、自分の
立場がなくなるからだが、それは口にできない。この心理を知れば、上司
も可愛いものではないか、叱責されたら怒るのではなく、上司を手玉に取る
つもりで自作自演を楽しめばよいのだ。
ワンマン上司には「ムッとした顔」を見せろ
・ワンマンは完璧主義が多い。だから仕事を完璧に仕上げようとすれば、
部下に過大な能力と努力を要求する。だが、上司自身、過大な要求で
あることはわかっているのだ。わかっているから、怒鳴りつけて萎縮
されると余計に腹が立つ。萎縮するのではなく、ドラマの半沢直樹ではないが、
ムッとして刃向かってくるくらいの部下にが欲しいのだ。そういう部下で
あってこそ、(おっ、こいつ、頼りになるぞ)と快く思うものなのだ。
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ムカつく上司が「なんだかいい気分」になるのは癪にさわるが、
「今この瞬間、上司に皮肉を言い返すこと」がゴールではないので、
私の思い通りに動いてくれればいいだけなのだ。そのためならば、
うまくやるよ。
(美輪明宏さんが「給料は我慢代」と言っていたが、ほんとだなぁ)
※他にも実生活で活用できそうなポイント
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虎の威を借る狐を追い払う
・「虎の威」を引き剥がせば、貧相な狐なのだ。そしてーここがポイントー
力関係というのは、ここぞというときにケツをまくることで、いとも簡単に
逆転してしまうということである。怒りは「ここぞ」という好機を狙って
爆発させてこそ、「倍返し」の効果を発揮するのだ。
知ったかぶり人間を黙らせる方法
・知ったかぶり人間は、表社会にも少なくない。会話に割り込み、得意に
なって話すのを聞いていると腹が立ってくる。しかも、知ったかぶり
とは知らず、居合わせた人が感心でもすればギャフンと言わせたくなる。
だが、そこで皮肉を言ったり批判したりすれば、知ったかぶりはムキになる。
居合わせた人は事情を知らないため、皮肉や批判を口にした方が悪役に見えることになる。
「正論」を持ち出し、一気に形勢逆転
・「よっしゃ、わかった。そっちがケツ持つ(責任を取る)いうことでえんんやな」
こんな念押しをして言質を取ろうとする。
「い、いや・・・」
と言いよどむようなら、
「ケツも持てんもんが黙っとらんかい」
・ライバル営業マンから「この企画が失敗した時、責任は誰が取るんだ」と
迫られた彼は、怒りをあらわしつつも、言質を取られる事なく、
こう切り返したのだ。「さっきから失敗の事ばかり言っているが、
いま我々が論議すべきは、成功を確実なものにするために何がたりないか、
ということではないのか」
一発かましてから、出席者の面々に向かって、
「失敗を前提にした責任論に何の意味があるのか。論議は成功へのプロセスを
テーマにすべきだと思いますが、いかがでしょうか」言質を取りにきたら
論点をズラし、「正論」に持っていく。
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